art d'encadrement
額装を学びたくてフランスに渡って3年。2004年7月に帰国しました。
フランスでの留学生活や額装について載せているわたくしのフランス額装のサイトへはこちらからご覧ください。 以前の記事
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2010年 11月 03日
学生のころはまっていた妖しい小説、例えば澁澤龍彦、夢野久作、倉橋由美子など。耽美派といえば谷崎潤一郎や永井荷風などを指すのでしょうが、私のなかでは上記の作家も耽美派なイメージが強い。幻想的で妖しくて少し恐ろしい。ホラー映画は苦手ですが、このような作品は好きです。
京都の古本市で澁澤龍彦らしき人物が表紙に載っている写真集?があったので手に取ってみると、それは人形の写真でした。石塚公昭さんという人形作家が偏愛する12人の作家を作り、そのゆかりの場所で人形を設置し撮った写真集でした。 写し方を徹底することによって本物以上にその人物の人柄が浮き出ています。古本(といっても数年前の本)だったのですごく安くて即購入しました。写真を眺めながら作家本人の後書を読んでいると!!!という箇所が。石塚氏が幼少のころ思っていたことと全く同じことを幼少のころの私も思っていたようです。 -今でもそうだが、特に興味があるのが人間であり、伝記、偉人伝の類は片っぱしから読んでいった。極幼いころは、それらの本は、その場で見ていた人が書いていると思い込んでいたので、例えば私が桜の枝を折ったとしても、それを書いてくれそうな気の利いた大人が周りにおらず、本気でガッカリしていたものである。後書より- わたしも子供のころ伝記を読むのが好きで、毎月1冊ずつ届く伝記全集を楽しみにしていました。その中でも特に女性の偉人のお話は届いたその場で読むほど好きでした。伝記の中で偉人が、~~と思った、夜一人で~~をした、と言う文章をみるたびにこの人は周りの人にそれを伝えていたのかとか、わたしもこう思ってることを言っとかなければ(いったい私は何を目指していたんだろう・・・)とその頃は真剣に考えていました。大人になって、子供のころはアホやったなぁと思い返すのですが、同じようなことを思っていた人がいたとはっ!というか、みなさん同じような経験をしているのでしょうか? さてさて、この週末には芦屋市立美術博物館でも古本即売会があるようです。こだわりの古書店が参加されるそうなので楽しみです!
by encadrement
| 2010-11-03 09:47
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